【富山弁】語尾につくことば 『~ちゃ』『~られ』『~が』

【富山弁】語尾につくことば 『~ちゃ』『~られ』『~が』

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会話のおわりが おかしい富山弁

前記事の『な~ん』は 言葉の最初につけました
否定・肯定・謙遜と いろんなシチュエーションで使える 便利な言葉でした

今回は 言葉の最後につく言葉を深掘っていきます

『~ちゃ』

語尾につく言葉でいちばんよく使うのが 『~ちゃ』です
女性が使うと可愛いと 
過去には『女性の方言表現魅力ランキング』において2位になったこともある富山弁
それにもっとも貢献している言葉が『~ちゃ』
どんな使い方をするのでしょうか

そろそろ 寝っちゃ

わかったちゃ なら 帰っちゃ

『そろそろ 寝るね』
『わかったよ なら 帰るね』

人生ちゃ うまいこといかんちゃね

そんながいちゃ

『人生って うまいこといかないね』
『そうなんだよ』

明日 会社 休んちゃ

あっちゃー あかんちゃー

『明日 会社 休むわ』
『ありゃー だめよ』

『~られ』

初めて耳にする人には 多少 命令口調に聞こえる言葉ですが 
実は 親しさ・優しさがこもっている言葉です
なんでも 尊敬や親愛の意味を持つ古語の助動詞『れる』『られる』の命令形 
江戸時代まで全国的に使われていたのですが徐々に消滅し 
今は富山と岡山の一部にだけ残っている言葉だそうです

また こられ
気ぃつけて 帰られ

また くっちゃ
気ぃつけて 帰っちゃ

『また おいでね 気を付けて 帰ってね』
『また 来るね 気をつけて 帰るね』

温かみや愛情のような感じが込められています
ですから 気心の知れた 親しい間柄の人に対して使うので 目上の人には失礼に当たりますのでご注意を

勉強 しられ
な~ん せんがなら さっさと 寝られ

・・・

『勉強しなさい しないなら さっさと 寝なさい』
『・・・』

強い口調で よく怒られました

頑張られ~

頑張っちゃ

『頑張って~』
『頑張るよ』

『~が』『~け』

疑問・断定・念押し など いろんなニュアンスで使われる言葉です

あんた なんしとんがけ?

勉強 しとんが

『あなた 何してるの?』(疑問)
『勉強 してるの』(強い断定)

え なんけ?

な~ん なんもないちゃ

『え なに?』
『いや なんでもないよ』

勉強すんが やーわ

なん 言うとんがいね

『勉強するのは イヤだよ』
『なに 言ってるのよ』

この場合の『が』は『~こと』『~もの』『の』というような意味です
相手の言ったことに対して『そんなんじゃないよぉ~』とあいまいに否定するとき
『そんながでないちゃ~』となります
油断したときに わたしがよく出る富山弁はこの『が』です

愛すべき富山弁

富山を離れて 関西の土地に住んでからは こちらの人と話すとき いっさい使ってません
最初のころは ポロポロ出そうになるところ ぐっとこらえて 封印してきました

しかし その反動は 富山に帰ったときに 数倍にも跳ね返ってきます

久しぶりに富山の同級生に会って おしゃべりをしてると
ずっと地元に暮らす友から 言われます

わかめちゃん わたしらより 富山弁 すごいね

なつかしすぎて・・・

富山弁が懐かしすぎて ブレーキがききません
富山時代でも使っていなかったような 富山弁がマシンガンのごとく 出ているようです

富山の友達が こんなこと言ってきます

ねぇねぇ わかめちゃん 大阪弁 しゃべってみて~

これは 無理無理
べたな 大阪弁を絞り出しますが しどろもどろ へんなイントネーションになります

なんでやねん でぇへんがなあ ちゅうてんねん

逆に 大阪で 富山弁 しゃべってぇ~ と言われることがありますが
誰が 披露するものか

しかし 大阪にいるとき 富山の友達との長電話のあと
息子にしゃべりかけられ 第一声は 富山弁になることがよくあります

『え なにけ?』

息子から 

今 富山に電話してたやろ

バレバレやなぁ

富山弁は 富山を離れてすでに2倍以上になるにも関わらず 身体にしみついています

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